輝ける金と銀〜山種美術館で特別展開催中

1. 金と銀の光り輝く美しさを活かす様々な技法
※掲載内容は2014年9月25日現在のものです
1. 金と銀の光り輝く美しさを活かす様々な技法
2014年9月内覧会にて撮影
(特別展イメージ)
日本画における金と銀の表現の変化
東京・広尾の山種美術館にて、明治時代以降の日本画における金と銀の表現の変化に焦点をあてた特別展『輝ける金と銀 ―琳派から加山又造まで―』が、2014年9月23日(火・祝)よりスタート。現地の模様を取材しました。
2014年9月内覧会にて撮影 日本美術では、金と銀の光り輝く美しさを古くから造形に活かしており、金銀の砂子を散らした絵巻や、ふんだんに箔を使った豪華な屏風をはじめ、ジャンルを問わず幅広く活用されています。本展では様々な技法を再現する見本も制作され、わかりやすく展示されています。
横山大観は、柔和な光の表現を求め、金箔を裏面に用いた特殊な和紙で《喜撰山》を完成させ、速水御舟は、金砂子を敷き詰める撒まきつぶしの技法で《名樹散椿》の空間を表現し、川端龍子は、平安の紺紙金泥経に着想を得て、紺地に金を対比させた《草の実》を制作しました。
2014年9月内覧会にて撮影
速水御舟《名樹散椿》
2014年9月内覧会にて撮影
川端龍子《草の実》
一方、加山又造は、金銀の素材の可能性を追求しながら、古典的な様式と現代的な感覚を融合させた作品世界を生み出しています。
2014年9月内覧会にて撮影
(ミュージアムショップ)
おすすめは『《名樹散椿》ミニ屏風』
ミュージアムショップには、今回の特別展記念グッズなどが揃います。手頃なサイズ(A5判)の図録『輝ける金と銀』(1,000円/税抜)やA4クリアファイル(各350円/税抜)が定番ですが、おすすめは『ミニ屏風』(4,000円/税抜)。速水御舟の《名樹散椿》を『ミニ屏風』にしたもので、お部屋のインテリアとしてセンスあふれる逸品です。
2014年9月内覧会にて撮影
秋風、紅葉の賀、鶴と波、千鳥、みやび
また、館内に併設された『cafe椿』では本展にちなんだオリジナルメニューが用意され、特に和菓子は、青山の老舗菓匠『菊家』に特別にオーダーしたスペシャルなメニュー。見た目も非常に美しいので、迷ってしまいます。
輝きを放つ金と銀は、時代を超えて人々を惹きつけます。私たちを魅了し続ける金と銀の世界を堪能しましょう。

【特別展『輝ける金と銀 ―琳派から加山又造まで―』】
◇公式ホームページ:http://www.yamatane-museum.jp/
◇会期 :2014年9月23日(火・祝)〜11月16日(日) 48日間
(一部展示替えあり。前期:9月23日〜10月19日、後期:10月21日〜11 月16日)
◇会場 :山種美術館(東京都渋谷区広尾3-12-36)
◇主催 :山種美術館、日本経済新聞社
◇開館時間 :午前10 時から午後5 時(入館は午後4 時30 分まで)
◇休館日 :月曜日 [但し、10/13(月) 11/3(月)は開館、10/14(火) 11/4(火)は休館]
◇入館料 :一般1200 円(1000 円)・大高生900 円(800 円)・中学生以下無料
※(  )内は20 名以上の団体料金、および前売り料金。
※きもの割引 :会期中、着物でご来館のお客様は、団体割引料金となります。
◇主なアクセス:JR・東京メトロ日比谷線 恵比寿駅より徒歩約10分ほか
◇お問い合わせ:03-5777-8600(ハローダイヤル 受付時間8:00-22:00)
***関連リンク***
■山種美術館(公式ホームページ)

■山種美術館@東京デートナビ
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